2014年10月25日 安達太良山 登山



急に安達太良山に登りたくなり、dark氏に連絡を入れたところ、週末にでも行きますかと即座に決定。
ビジネスホテルの予約にてこずったものの、無事決行。

安達太良火山の活動は55万年前から始まり、12万年前までに大規模噴火を終えた。
それ以降は、11万年前に形成された沼ノ平火口からの噴火が主であったと思われる。
マグマ噴火は2400年前が最後で、それ以降は全て水蒸気爆発である。

有史時代の記録は少なく、
1658年、山崩れ、温泉湧出
1813年、噴煙が上がる
1824年、鉄山斜面が崩れ、温泉宿壊滅、死者63名
1899年、沼ノ平火口で水蒸気爆発
1900年、沼ノ平火口で水蒸気爆発、硫黄採掘所全壊、死者72名
1950年、沼ノ平火口で50mの噴煙が上がる
1995年、火山性微動観測
1996年、沼ノ平火口で泥噴出
1997年、沼ノ平火口内で火山性ガス中毒、死者4名
2000年、沼ノ平火口で噴煙300m上がる
2001年、再び噴煙が300m上がり、新噴気孔誕生
2004年、噴気活動低調化
くらいである。

現在は気象庁常時観測火山となっており、近い将来の噴火が懸念されている。(気象庁HP他より)
火山の成り立ちは産総研地質調査総合センターが詳しい。


牛の背を歩くdarkさん。
ここから徐々に人が増えてくる。



牛の背から沼ノ平火口。
左に磐梯山、中央手前に火口、奥に秋元湖、右端は中吾妻山だろうか。
スケールでは富士山頂上火口に勝っている。
最高。



牛の背を渡り終え、あとは稜線伝いに乳頭を目指す。
安達太良山頂、人多すぎ。



安達太良山頂に人が多いのは、沼尻の反対側の奥岳登山口からリフトに乗ってくる人たちや、
くろがね小屋経由で写真中央のトンガリの篭山から登ってくる人たちと合流する為。

福島盆地の中央にぽつんと信夫山。
本当に雲ひとつ無い。



安達太良山は溶岩円頂丘(俗称 溶岩ドーム)だ。
マグマの粘り気が強く、麓に流れ出ずにこんもりと膨らんだと思われる。
風化が進んで小さくなっているのかな。



いきなり山頂。手前の石柱が二等三角点「大関平」1699.6m。
土が削れ基礎が浮いている非常に悪いコンディション。

人が多すぎで三角点撮影が出来ない。
自分は隙を見てサッと撮影したが、darkさんが全然撮影できない。団体が次から次へと・・・
しかも、飯を食う人が多いせいかハエがやたら多い。
早めに撤退しようと思ったが、岩場でバ○アが大渋滞。下りられない。
道じゃないところから岩にしがみついて強引に下りた。まったく人口密度高すぎ。



そそくさと安達太良山頂を後にして、馬の背に向かう。
そろそろ腹が減ってきたので飯にしましょうかと話し合い、旧沼ノ平火口コース分岐点で大休止。
darkさんに味噌汁を振舞われる。うまい!



谷底に見えている小さな小さな屋根がくろがね小屋。
ここも古い火口で、風雨で福島市側に向かって開口している。
見ての通り、今も火山性ガスが噴出している。




沼ノ平コースでの硫化水素中毒死については、以下のサイトが実地調査を行っており詳しい。
日本大学千葉達朗の火山ページ 安達太良火山の火山ガス災害
悲惨な事故に言葉もない。

御嶽山噴火死亡事故が常に頭にちらつくが、ここじゃ逃げ場もないし、とお互い諦めモード。
噴火しないことを祈ることしかできない。



飯も食い終わり、日没時間が心配になりそそくさと鉄山に登る。
四等三角点「鉄山」があった。
かなり傾いている。



鉄山を下り、避難小屋へ向かう。
火口内に川があるのに初めて気が付いた。
温泉水が集まっているのかな?



避難小屋に到着。
ここで箕輪山からの登山道が合流。




石楠花の塔と「山」石柱。
これも栗子にある内務省「山」石柱と同じと考えていいのかな?
それにしても、これ何て書いてあるのだろう・・・

プロペラは基礎がボロボロになっており、補修しないと危険と思われる。



胎内岩に向かう。
そろそろ沼ノ平ともお別れ。
またくるぞ!



胎内岩をくぐる。
実はここまで来るのが大変だった。
登山道は薮化しており、気が付いたら登山道を外れて断崖絶壁の上にいたり、クレバス状の岩の裂け目があったり・・・
胎内岩コースは人気の無いコースなのかな?




上に見えている岩脈から一気に沼ノ平コースと胎内岩コースの分岐点まで下りてきた。
途中、道が崩れていたり、崩れていたり(笑)、危なかった。
ここには沼尻鉱山のズリと遺構が残る。



どんどん下る。
沼尻温泉の田村屋旅館旧館の残骸。
源泉地帯はかなり硫化水素臭がある。
夕闇が迫ってくる・・・



沼尻温泉の源泉パイプ。
恐らく硫化水素抜きの穴だと思われる。
温泉水がだくだく流れている。
当たり前だが、物凄く臭く、熱い。



左岸右岸に源泉パイプがそれぞれあるのはバイパスなのかな?



塩ビ管から木樋に変わっている。
硫黄の結晶で真っ黄色。




索道の終点へ到着。
ここには住宅や小学校があったようだが・・・
今となってはがれきばかり。



さらば鉱山街跡。



ここは源泉のメンテナンスルートにもなっているようで、最低限の管理はされている。
が、危ない(笑)



長い距離運ばれてきたお湯だが、黄色に薄い緑を加えた色に変わっている気がする。
pH1.8くらいらしいが、これ長時間つかってるとまずいんじゃ・・・飲んだら胃に穴が開くし・・・虫歯になるし・・・



さらば安達太良。

駐車場に戻って数分で完全な夜になった。危なかった。もう一時間早くでないとダメだったみたいだ。
どこかの大学の研究室の人たち?がキャンプを張っていた。


今回は非常に有意義な登山となった。
荒れ果てた中にも様々な表情を見せてくれる沼ノ平火口、二本松側と猪苗代側のギャップ、面白い火山だった。
同行、案内してくれたdark氏に感謝すると共に、再訪を宣言する!

「安達太良山は最高だった!!」