2010年10月11日 福島県吾妻山登山
吾妻火山地形図
D90+TOKINA12~24mm
ガレた登山道を登っていると、左手に一切経南火口列が見えてくる。
美しい・・・
写真右に写っている登山道の辺りまで行くと奥の火口が見えてくる。
D90+TOKINA12~24mm
一切経南火口列の奥の火口。
一切経南火口列では7500〜5500年前に水蒸気噴火を起こしている。
今考えてみると、登山道は火口縁を走っていることになる。
ちなみに、一切経山〜前大巓〜東吾妻山の稜線は中央分水嶺にあたる。
D90+TOKINA12~24mm
登山道を登りきると一切経山頂上が間近だ。
振り返ると先ほどの火口列が見渡せる。この火口列は南側に開口しているのがよくわかる。
D90+TOKINA12~24mm
D90+TOKINA12~24mm
山頂へ到着。
それにしても天気がコロコロと変わるなぁ・・・
D90+Sigma30mm
山頂付近に座り、コンビニで買ったパンを食う。
眼下に吾妻小富士と兎平。美味くない訳が無い。
D90+TOKINA12~24mm
D90+TOKINA12~24mm
一切経山頂北側に見える五色沼。水深は9m。ただただ美しい。
五色沼火口は7500〜7200年前に水蒸気・マグマ噴火を起こした。
D90+TOKINA12~24mm
一切経山頂の西側にも一切経火口がある。
一切経火口は5000〜2800年前の間に少なくとも4回の噴火をしている。
5000年前の噴火はマグマ噴火、それ以外は水蒸気噴火のようだ。
一切経山を囲んで、北に五色沼火口、西に一切経火口、南に一切経南火口列と火山好きにとっては堪らない場所だ。
しばらく山頂にいると、急に晴れ間が広がった。
D90+TOKINA12~24mm
D90+TOKINA12~24mm
雲海と吾妻小富士と噴煙。
素晴しい景色に言葉も無い。
D90+Nikon55~200mm
大穴火口からの噴煙は、前回より元気なような気がした。
D90+Nikon50mm
D90+Nikon55~200mm
D90+Nikon55~200mm
吾妻小富士のお鉢巡りをしている人が米粒のように見える。
再び雲がかかり、撮影をひとまず終えて下山開始。
帰りは山口屋さん推薦の鎌沼周回コースへ。
D90+TOKINA12~24mm
東吾妻山と鎌沼。磐梯山は雲に隠れて見えない。
東吾妻山の手前の平らな山が蓬莱山。
D90+TOKINA12~24mm
鎌沼がきらきら光り美しい。
これから行く道が見えている。
D90+TOKINA12~24mm
D90+TOKINA12~24mm
蓬莱山と鎌沼。
水は澄み切っている。
蓬莱山は昔修験者がいたのか、それとも美しい沼に浮かぶ山が徐福の蓬莱山伝説と重なったのか・・・
それにしても徐福は凄い男である。史記に名を残したばかりか、仙人伝説で秦始皇帝を騙し巨船と人を得た。実際に蓬莱山に向けて出航したかは不明だが・・・
さらに吾妻山系の一つにまで影響を与えた。
D90+Sigma30mm
D90+Nikon55~200mm
D90+Nikon55~200mm
鎌沼と蓬莱山に別れを告げると、吾妻小富士と桶沼の絵葉書のような景色が広がる。
いやはや、このコースを薦めてくれた山口屋さんに感謝感謝である。
D90+Nikon55~200mm
実はいまだに吾妻小富士のお鉢巡りをしたことがない。
次こそ行くゾ!
D90+Sigma30mm
D90+Sigma30mm
駐車場に近づくと、大穴火口からの噴気がビジターセンター方向に流れていた。
下山してビジターセンターでサニパンさんとソフトクリームを食べていると、強烈な火山ガス臭が。
建物内でもゲホゲホむせている人多数。
気象庁発表の火山活動解説資料では直ちに噴火に繋がる兆候は無いとのことだが・・・大丈夫なんだろうか。
どうやらこのときに火山性ガスで鼻の粘膜がやられたみたいで、まだ臭覚がおかしい。
恐るべし一切経。
その後、穴原温泉富士屋で温泉に入り、福島駅付近で夕食を食べてから解散。
福島からの帰りは、疲れていたので新幹線に乗った。連休最終日だということをすっかり忘れて・・・
その結果、大宮まで立ちっぱなし。
さらに疲れた・・・
今回も私の妙な趣味につきあってくださったサニパンさんには深く御礼申し上げます。
またどこか行きましょう!