2016年3月30日 富士山側火山 二ッ塚下塚 登山
なんとなく昔から気になっていた富士山の側火山群。
たまたま休暇が取れたので、急遽ひなを連れて行ってきた。
「五合目まで車で行って宝永火口を巡ってやるぜ!」と皮算用していたが、道路が冬季閉鎖ということを知らず現地で大変なことになったw
グダグダしてても仕方が無いので、二ッ塚まで歩いてみるかと予定変更。
二ッ塚は約2000年前に起きた割れ目噴火で、ほぼ同時に形成されたスコリア丘だ。
伊豆半島の大室山と同様のお椀を伏せたような特徴的な形状をしている。
本当は宝永火口巡りをしたかったのだがw
近くで見て解かったが、あの積雪量じゃ装備がないと無理。
道路脇の駐車場?は満車で停められない。
ちょっと走ると一台だけ停められそうな所があったので、無理やり駐車。
登山中誰ともすれ違わなかったので、皆さんどこへ向かったのだろうか・・・
風もあまりなく、余裕をもって登山開始。
満車だった駐車場裏から樹林帯をだらだらと登ると突然視界が開け、見渡す限り真っ黒なザレ場となる。
ザレザレで歩きにくいというレベルじゃない。疲れる。
右手に大石茶屋が見えるあたりで赤塚を振り返る。
赤塚も側火山の一つ。
正面は雄大な富士山と宝永第一火口。
左端にちょこっと見えているふくらみが上塚。
ここから60分で到着すると案内板にあり、上塚も登山する予定だったのだが・・・
森林限界のあたりで撮影。
双子のような側火山。
かわいい。
左が下塚、右が上塚。その右上が宝永第一火口。
標高は下塚より、上塚の方が高い。
下塚中腹から上塚方面を撮影。
上塚には明瞭な火口地形は残っていないようだ。
それにしても、あんな真っ白じゃ宝永火口なんか行けるわけがないw
ちなみに、下塚にとりつくまでがキツすぎて、写真が無いw
宝永山から吹き降ろす暴風、ザレ場で体力を奪われ息も絶え絶え。
ひなも自分も根をあげそうになる。
とにかくキツい。
ようやく火口縁に到着。
寒い。とにかく寒い。
寒いよー寒すぎるよー
御料局 三角点
1885年(M18)〜1907年(M41)まであった宮内省御料局が設置した三角点。
上塚にもあるらしい。
下塚の火口。
だいぶ埋まってきている。
向こうの上塚も火口があったようだが、開口して埋まったり崩れてしまったようだ。
下塚頂上の石碑のあたりで昼食にしたが、これが大失敗。
じっとしていたら感覚というか体がおかしくなってきた。
命が危険なのでそそくさと下山。
上塚に登るどころではなくなってしまった。
下山は楽ちん。
いわゆる砂走り。勝手に加速していくw
風もいつの間にか元に戻り、汗をかきながらあっという間に駐車場に到着。
駐車場に青年がいたので話をしてみると、なんと九合目から単独下山してきたという。
足の痛みが限界で下山したらしい。
風どうでした?と聞くと、凄まじい暴風で完全防備じゃないと命が危ないと言っていた。
山スキーも命懸けですな・・・
次こそ宝永火口にいくぞ!