2013年4月14日〜16日 楢葉町・富岡町の現状など
このレポはあくまでも個人の感想です。
立ち入りが許可されている北限、夜ノ森までやって来た。
有名な桜並木だ。
少し人がいた。
住人もほんの少しだけ戻っていた。
車内でも車外でもほとんど放射線量は変わらない。
常時2〜3μSv/h。
桜は散り始めていた。
桜並木の途中から無常にも帰宅困難区域となる。
向こうの信号は死んでいる。
途中にあった卵自動販売機。
異臭が漂っていたので中を見ると・・・
腐ってガスが発生し爆発した卵があった。
ここ富岡町はすべて、着の身着のままで非難した「あの日」のままなのだ。
私は、強い衝撃を受けた。
常磐線夜ノ森駅の駅舎は帰宅困難区域で立ち入りできない。
反対側は居住制限区域で立ち入り可能だが、放射線量は4〜10μSv/hと非常に高い。
富岡町は、時折一時帰宅した住民の車が通るだけで、完全な静寂に包まれていた。
富岡町夜ノ森地区は役場周辺と同じく、放射線量が高く人が住める状況ではない。
美しい桜並木と、整然としたのどかな住宅街。すべて失われてしまった。
時間は「あの日」止まったまま。
常磐線富岡駅へ