2011年12月3日4日 伊豆東部火山群 大室山 登山
矢筈山から見た大室山
大室山は伊東市内からもよく見えるハゲ山で、きれいなプリン型をしている。かわいい。
ハゲているのは山焼きをする為で、毎年2月に点火する模様。
平坦な土地に忽然と盛り上がっているのでものすごく巨大に見える。
人工物かと見紛うほどの美しいスコリア丘で、国指定天然記念物に指定されている。
大室山は縄文時代中期の4000年前に噴火し、推定5億1000トンもの溶岩を噴出させた。
その多くは大室山山頂からではなく、岩室山・森山とよばれる麓の火口からだったようだ。また山頂には溶岩湖の痕跡も確認されている。
10年程続いた噴火も終わり頃になると山頂の火道が塞がり、南斜面と火口内部に小火口が開いたと思われる。
岩室山と森山は粘度の高い溶岩を出すようになり、火口を塞いで溶岩ドームの小山となった。
大室山は大量の溶岩を流した為、相模湾を埋め立て平坦で風光明媚な土地を生み出した。
大室山リフト駐車場にある看板。
わかりやすい火山解説。
12月3日は天候不順だったが、13時からリフトが運行再開した。
火口縁から明日登山予定の矢筈山が見える。
急峻でちょっと不安になる。
美しい火口。
溶岩湖になっていたとは想像もできない。
大室山火口縁にある小火口。
雲が垂れ込めてきて何も見えなくなった為、撤退。
明日、矢筈山登山の後にまた来ることを姪に約束。
12月4日、快晴。
火口縁から富士山-相模湾を望む。
空気が澄んでいて伊豆七島もよく見えた。
写真左下、溶岩が埋め立てた土地がよくわかる。
小室山。
1万5000年前に噴火し、大室山よりも多い推定5億3000万トンの溶岩を噴出させた。
富士山が美しい。
火口と富士山。
夕方で影ができてしまって惜しい。
火口縁西側に小火口が二つある。
火口が塞がった後、火山性ガス等の抜け道が無くなってできたものか?
南斜面にも小火口がある。
これも西側小火口と同じ経緯か?
マールみたいだ。
昨日登った伊雄山が見えた。
遠くからみればプリン型のスコリア丘だ。
ぜひ火口一周できるように整備して欲しいものだ。
大室山三角点の近くに野鳥がいた。
人が近づいても逃げず変わったヤツだった^^;
一碧湖。
10万3500年前に一度だけ噴火し、マールとなった。
きれいだなぁ・・・
矢筈山の下にある台ノ山。
形からスコリア丘かと思ったが、溶岩ドームのようだ
噴火年代は不明で、伊豆東部火山群特有の火山列も付近に認められない。謎が多い山。
樹木の茂り具合から見ても、山頂からの眺望は無く登山自体も難しいだろう。
火口縁西側から。
火口縁西側の小さな火口。
恐らく一度だけ噴火したと思われる。固まった溶岩が生々しい。
小火口の反対側にはキツネが住んでいたらしい場所がある。
大室山火口縁にちょっとだけ残っている溶岩の名残に近づける良い場所だ。
麓から見た大室山。巨大だ。
裸山なのでちょっと異様な感じを受ける。
この後自宅に向かったが、伊豆スカイラインから富士山や三島市街がきれいに見えた。
日曜で箱根新道や東名高速は大渋滞。21時過ぎに自宅へ着いた。
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