2012年11月5日 南相馬市小高区 その2
このレポはあくまでも個人の感想・計測値です。

宮田川を渡る橋。欄干が全て無い。
川には野鳥が群れ、水は澄み空を映していた。

井田川地区。
地震で地盤沈下したようで、水が引かない。
この付近ではJA有志と南相馬市ボランティア活動センター有志が草刈りをしていた。

海沿いに浪江町方面に進むと、すぐに警戒区域に入る。
浪江町に入ってすぐバリケードがあり、当然浪江町中心部には入ることはできない。

この道からは壊滅した小高の沿岸部が見渡せた。
遠くに見える白い人工物は、原町火力発電所だろう。

すぐ隣の県道もバリケードで封鎖されている。
この付近の家には人がいて、談笑する声が聞こえた。


国道6号を越えて常磐線桃内駅に来た。

海から離れ海抜も高いが、地震で線路は歪み、ツタが路盤を覆い隠していた。
この後、常磐道予定地を通過し県道34号線川房地区まで出てみた。
常磐線をくぐり宮田川の渓谷に入ると放射線量が一気に上がりあっという間に2μSv/hを超えた。

常磐線小高駅まで戻ってきた。鍵が掛かっていて駅舎には入れない。
これだけ駅前に砂が溜まっているということは、ここまで津波が来たのか?津波に押されて下水が逆流したのか?
よくわからないノートが駅舎入口に設置されており、EM菌だの反原発だの書き込まれていた。
コメントは避ける。


相馬氏歴代が居住した小高城址。
素人でも要害だとわかる。

石段を登ると今は神社が鎮座している。
右側にスズメバチの巣があったので、回り込んで参拝。

おーーこの土地はまだ相馬氏の持ち物なんだ!
鎌倉時代から幕末まで脈々と同じ土地を治めた大名は相馬氏、南部氏、島津氏くらいのもの。
最後に小高区の放射線量を計測したものをあげておく。
放射線測定器 : GammaRAEII PRM-3040
GPSロガー : 旅レコ

沿岸部、市街地、共に問題のある放射線量ではない。

人の住まない谷間では少し高いが、問題の無い数値。

一転、宮田川を遡ると一気に放射線量が高くなる。
居住制限区域。
以上、簡単にまとめてみた。
あくまでも個人的な考えだが、インフラが復旧すれば、
市街地には人が住めると思う。
戻る、戻らないは、住民が熟慮し選択すればいいと思う。
これからも陰ながら南相馬を応援していこう。