2016年11月7日 富士山寄生火山群登山 その3:長尾山



貞観噴火最大の溶岩を流した長尾山へ向かう。
一度国道139号線へ戻り、道の駅なるさわを通過し天神山入口交差点を右折しひたすら進むとふじてんスノーリゾートが現われる。
これを右に巻くのが鳴沢林道(舗装)で、この林道脇に長尾山がある。
道の真横にあるので今度は迷うことはない。
天神峠付近に1-2台駐車スペースがある。



鳴沢林道と精進口登山道の交差点。地図を見ると精進口一合目らしい。
登山道を大室山方面へ入り、写真でも見えている大木のあたりで無理やり長尾山に取り付く。



大室山よりましだが、直登はきつい。
貞観噴火最凶の火山と聞いていたが・・・んー、今のところただのスコリア丘。



15分で山頂へ到着。
鬱蒼としており眺望は無い。

三等三角点「天神峠」がある。
大室山に遅れること1年、明治18年に設置されている。

火口に下る道は無いので無理やり笹薮を突き進む。



突然視界が開け、火口に出るが何か変だ。



なんと明瞭な火口が3つあった。
これは地図ではわからない一番奥の火口。
埋まりつつある。



これが真ん中の一番大きい火口。
火口縁に沿って左に巻く獣道があるので辿ってみる。



すぐに第三の火口。
小さいが火口地形として残っているので、噴火の一番最後に小噴火したと思われる。
ここから真ん中の火口に下れるので行ってみた。



真ん中の火口は結構深い。
今ではここから貞観噴火最大の溶岩が流出したとは思えないような佇まい。
溶岩がごろごろしているのが大噴火の名残。



真ん中の火口には中央火口丘っぽい盛り上がりと風穴がある。
うーむ、どんな凶悪な火山かと思っていたが・・・



火口から脱出すると先ほど登った大室山が正面に見える。
あんなとこ登ったのか・・・
噴火した時、ここから見る景色は凄い景色だっただろうなぁ。

下りは途中から道が無く、獣道を適当に下ったら林道に出た。




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